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杏林大学医学部附属病院

研究

救急医学が診療科としてのみならず、学問的にも認知され、その地位を確立することが私たちに課せられた命題です。高度救命救急センターの真の存在意義は、すでに確立された理論やガイドラインを忠実に履行することではなく、それを少しでも先に進めて、これまで救命し得なかった命を救うために果敢に挑戦することにあります。
こうした考えのもとで、当科では多方面・多領域にわたって先進的な研究を行っています。例えば、「熱傷」を例にとりますと、再生医療の手法を用いて新しい治療法を開発する基礎研究のほか、画像処理技術によって熱傷面積と深達度の評価を行う臨床研究、ヘリを用いた重症熱傷患者の広域移送ネットワークの構築に関する研究等、多角的な視点から研究を展開しています。また、こうした研究を、ハーバード大学(外科学・公衆衛生学)、慶応義塾大学(情報工学)、首都大学(システム工学)、大阪医大(再生医学)等の専門機関と共同で施行できていることも、当教室の強みと言えます。
一方、こうした教室独自の研究に加えて、敗血症レジストリーや日本外傷データバンクなど日本救急医学会や日本外傷学会が主導する多施設共同研究に基幹施設の一つとして参加し、さらに将来の様々な多施設共同研究のプラン作成にも参画しています。
重要なチームプレーの一翼を担う一(いち)プレイヤーとして足元の責任を果たしながら、同時に、救急医学の将来を見据えて先駆け的なスタンドプレーも行う、それが当教室の研究に対する姿勢です。

教室について

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